人生の上がり
中年になって来て、人生の折り返し地点を過ぎた。
友達と飲んでいて話をしていても、子供の進学や就職なんかの話になる。
あとは、住宅ローンがどれだけ残っているだの、個人年金にどれだけ入っているだのそろそろ仕事人生の出口戦略を考え始める時期に差し掛かっているのだ。
一般的な中年にとって、人生の上がりは、住宅ローンの完済、子供の就職、子供の結婚くらいになるだろうか。
友達は、住宅ローンがもう直ぐ終わるので、サラリーマンをやめて、独立して勝負したいと言っていた。優良企業に勤めているし、凄い給与をもらっているんだけど、出世よりも自分だけの力で勝負したいらしい。
子供が中学生と小学生なのにと思うが、住宅ローンがなくなれば、何とかなると言っていた。
僕の家の2倍くらいの家を買っているのにたいしたもの。
いちおう、田舎県で1番の高校の同級生の集まりなので、たいしたことはないが、みんなそこそこの生活をしている。大阪で言うと北野とか三国ヶ丘、兵庫県だと神戸とかそんな感じ。大学の同期もそのあたりの高校出身者が多い。
僕は、安い家を買ったので、ローンは終わっているし、子供は就職しているし、人生8割がた上がりである。
たとえ、いつリストラになっても、全然何とかなるのだ。
最近、この余裕がある生活に対して、ジワジワと幸せを感じる。
何というか、心が穏やかに感じるのだ。
極めつけは、禁酒に成功して、お金がかからないし、アルコール依存症になる可能性もないのである。